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第24回日本健康支援学会年次学術大会の大会長を務めさせていただくことになりました、福岡工業大学の楢﨑(ならざき)と申します。大変僭越ではございますが、本学術大会の開催にあたりまして、ご挨拶を申しあげます。
本学術大会は2023年3月4日(土)と5日(日)の2日間、福岡県福岡市にございます福岡工業大学FITホールを会場として開催させていただきます。コロナ禍の行く末はいまだ不透明で予断を許さない状況ではありますが、もしオンサイトでの開催が実現できれば、日本健康支援学会としては2019年3月の第20回学術大会(東北大学)以来4年ぶりとなります。昨今では周知の通り、あらゆる領域においてオンライン・ツールを用いたリモート会議などが、ごく一般的なコミュニケーション手段として定着しております。その利便性に関しては疑う余地はありませんが、一方で一堂に会して時間と場所をともにする中で相互理解や新たな着想を得るといった、いわゆる「対面」の重要性やメリットについても再認識されているようです。このような状況をふまえ、参加者のみなさまに本学術大会を通してより多くの「reunion(再会)」の機会を持っていただけるよう、現段階ではオンサイト参加を主としながらリモートでの参加もできるハイブリッド型の開催形態を予定しております。
本学術大会のテーマは「真の健康支援の実現に向けた地域連携と社会実装」とさせていただきました。「VUCA(Volatility, Uncertainty, Complexity, Ambiguity)」とも呼ばれるこの複雑で不確実な時代において、真の意味での健康支援の実現を目指していくためには、立場の異なる多様なステークホルダーによる有機的な地域連携や社会実装を通したイノベーションの創出が不可欠であると考えられます。本学術大会では、できるだけ幅広い職種・分野の先生にご参加いただいた上で、それぞれの視点から垣間見える地域連携や社会実装の現状と課題など本テーマに関する種々のトピックについて、有意義な議論の場を醸成できればと考えております。
コロナ禍における大会準備ということで、想定外の変更や対応により参加者のみなさまにご迷惑をおかけすることもあるかもしれませんが、実行委員の先生や事務局スタッフとともに鋭意人事を尽くして参る所存でございますので、何卒ご支援・ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。それでは、多くのみなさまにご参加いただき、お会いできることを心より楽しみにしております。
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2022年9月吉日
第24回日本健康支援学会年次学術大会
大会長 楢﨑 兼司 |
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