ご挨拶

　令和の時代が幕開け、はじめてとなる第21回日本健康支援学会年次学術大会をここ沖縄で開催させて頂けますこと、誠に光栄に存じます。会期は令和２年3月7（土）、8（日）の２日間で、会場は空港からのアクセスも良く観光名所の一つである那覇市国際通りに面した「てんぶす那覇」としました。

　本大会のメインテーマは「子どもへの健康支援を考える」とさせていただいております。これまで健康科学は生活習慣病や高齢者のフレイルなど中高年者を対象とする研究が中心となって発展してきた経緯がありますが、既に少子・高齢社会を迎えているわが国では次世代の担い手となる子どもへの健康支援をこれまで以上に活発化させていく必要があります。このような観点から今回のプログラムでは子どもへの「熱中症対策」のほか、「栄養学」に焦点を当てた企画を予定しました。過去に沖縄は世界に冠たる長寿地域として知られておりましたが、 21世紀初頭には健康長寿社会の急激な崩壊（沖縄クライシス）を招いてしまいました。　

これには沖縄特有の一部欧米化された食文化の関与が疑われております。“三つ子の魂百まで”との諺がありますが、大人の健康問題を解く鍵は幼少期にあるように感じずにはいられません。是非とも多くの学会員の先生方にご参加いただき、一般参加の方々も交え幅広い年齢層への健康支援について活発に意見交換できたらこれに勝る喜びはありません。

　うりずんの季節である3月の沖縄は一年の中で最も穏やかな気候となり飛行機欠航のリスクが少なく、しかもスギ花粉もありませんので学術討論の絶好の機会となるでしょう。会場近郊には首里城をはじめとする観光名所やゴルフ場等の娯楽施設が多数ございますので十分に沖縄を満喫していただけるはずです。多数の会員の皆様のお越しを大会実行委員一同心よりお待ちしております。

令和元年9月吉日
第21回日本健康支援学会年次学術大会
大会長　遠藤洋志